パーキンソン病と診断されて丸9年・ゆっくりと進行する怖さ…昨年6月にDBS手術を受けた直後の10日間…治った…と思った。
でもまた元に戻る身体…。
先生からあの10日間は忘れて下さい。手術直後は脳が浮いている状態です。だからみんな同じ感覚があります。
あの時の絶望感…。
動かなくなる身体…惨めだった。
手術の為に頭は坊主。太った身体。震え続ける身体。薬が切れると呂律も回らなくなる。
何歳になっても女でいたかった。
何で私だけ…?
何度思っただろう。
退院して家に帰ると家事はほとんど出来ない…トイレが間に合わない…お風呂も一人で入れない。自分がしたい事が自分で出来ない。日に日に動けなくなる自分。
何の為に生きているのだろう。
悲しかった。
わがまま病とも言われる病気。人が見ていないと出来るがいざ人が見ているとなるとさっきまで出来ていた事が出来なくなる。ちょっとした緊張からくる症状。
ドーパミンという物質が出なくなる病気。
そのドーパミンという物質の代わりになる薬を飲まないと身体が動かない。
でもそのドーパミンという物質が私の脳に変なイタズラをした。
今の薬をやめてこちらの薬で調整します。
依存症という副作用が出てしまった以上この薬は続けられません。
先生からそう言われてやめた薬。
その日から約1ヶ月新しい薬は効かず身体は硬直し硬直からくる激痛…息苦しさから寝たきりに。
精神的にも肉体的にも限界だった。