何でこんなに好きなんだろう…。

自分がどんどん醜くなっていく。女じゃなくなるみたい。 そんな時に彼と会った。 決して許される事はない。でも失いたくない。ごめんなさい…。

依存症と闘う…③

パーキンソン病と診断されて丸9年・ゆっくりと進行する怖さ…昨年6月にDBS手術を受けた直後の10日間…治った…と思った。

でもまた元に戻る身体…。


先生からあの10日間は忘れて下さい。手術直後は脳が浮いている状態です。だからみんな同じ感覚があります。


あの時の絶望感…。


動かなくなる身体…惨めだった。


手術の為に頭は坊主。太った身体。震え続ける身体。薬が切れると呂律も回らなくなる。

何歳になっても女でいたかった。


何で私だけ…?


何度思っただろう。


退院して家に帰ると家事はほとんど出来ない…トイレが間に合わない…お風呂も一人で入れない。自分がしたい事が自分で出来ない。日に日に動けなくなる自分。


何の為に生きているのだろう。


悲しかった。


わがまま病とも言われる病気。人が見ていないと出来るがいざ人が見ているとなるとさっきまで出来ていた事が出来なくなる。ちょっとした緊張からくる症状。


ドーパミンという物質が出なくなる病気。


そのドーパミンという物質の代わりになる薬を飲まないと身体が動かない。


でもそのドーパミンという物質が私の脳に変なイタズラをした。


今の薬をやめてこちらの薬で調整します。

依存症という副作用が出てしまった以上この薬は続けられません。


先生からそう言われてやめた薬。

その日から約1ヶ月新しい薬は効かず身体は硬直し硬直からくる激痛…息苦しさから寝たきりに。

精神的にも肉体的にも限界だった。

依存症と闘う…②

よく電話して下さいました。

勇気がいったでしょう。

大丈夫ですよ。一度こちらに来られませんか?

ご家族も宜しければ一緒に。


その事を父親に連絡した。


居ても立っても居られなかなったのだろう。

次の日に叔母と行ってくると。


21年前に母親が癌で亡くなった。

それから父親は精一杯の事をしてくれる。

でも平気で裏切り続ける自分…父は一度私に一緒に死のうと言った。

そこまで私は父を追い込んでいた。


次の日・精神福祉課というところに出向き話を聞いて帰った父は別人だった。


パーキンソン病の薬がギャンブル依存症という脳の病気に関係している事が理解出来た。その薬をやめる必要があるそうだ。明日病院に行って先生と相談しよう。


それでパチンコがやめられる?


普通はそう思うだろう。


その日・あの薬をやめた日から私は本当の辛さを知る事になる。

依存症と闘う…①

彼に出会った頃・私は完全にギャンブル依存症だった。


昔は女の人がパチンコ店に入って行く姿を恥ずかしいとさえ思っていた。


2年半程前にパーキンソン病の薬を変えた。その頃から段々とパチンコ店に行く回数が増え・2年程前からはほとんど入り浸り状態。

毎日家事もそっちのけだった。


嘘をつき借金を重ね…悩みしかなかった。自分で自分が止められなくなる。2度程父親に正直に話したが


パーキンソン病の人はみんな依存症になるのか?それは言い訳に過ぎない…お前が逃げ道をさがしているだけ。


と罵倒された。怒鳴られて当たり前。父親の言うことは正論。


でもやめなくてはと思いながらも行ってしまう自分。やっぱり変だと思いネットでパーキンソン病の薬と依存症の因果関係について調べた。


あった。やっぱり副作用?

このままでは全てを無くしダメになる。


ネットで依存症の相談窓口を探して電話した。


私・パーキンソン病患者です。パチンコがやめられません。どうしたらいいですか?


よく電話して下さいました。


その言葉がとても優しかった。