何でこんなに好きなんだろう…。

自分がどんどん醜くなっていく。女じゃなくなるみたい。 そんな時に彼と会った。 決して許される事はない。でも失いたくない。ごめんなさい…。

少しの時間でも…会いに行く…。

会いたい・会いたい・会いたい…。


無我夢中で用意を済ませると靴を履くのもままならないまま玄関を飛び出す。


彼も1分でも長く一緒にいたいから…

急いで行きます。


何時もの待ち合わせ場所…走って向かう私の前から1台の車…スピードを緩めた。


えっ⁈彼…?

にしても早すぎる。嘘⁈

彼だ…。


足早に車に乗り込む。


早過ぎ…。

早く会いたくて…飛ばし過ぎてしまいました。


記録更新だね!


覚えていますか?

私が主人と喧嘩して抱いて下さい。

と言った日…貴方は急いで来てくれた。

それよりも早く今日は会いに来てくれた。


私の存在が少しは貴方の心の拠り所になれるのなら私はこの病気になった事を少しだけ神様に感謝しよう。


彼とも時々話すことがある。

病名を告げられた時は頭の中が真っ白になったよね。

何で自分が…って神様を恨んだ。

でも病気になって人の痛みが分かるようになって来た気がする。

人に優しくなれる気がする。

…病気にならなかったら気付かなかった事って沢山あるね。

もちろん私達も出逢ってないよね。


今貴方の隣に居れる事…。

貴方の温もりを感じる事が本当に幸せ。


だから少しの時間でも…会いに行く…。